地域山村活性化事業

東陽地域山村活性化事業について

八代市東陽地区は、八代平野から少し九州山地の山間(やまあい)に入った場所にあります。
広大に広がる里山の恵みを受け、また険しい九州山地の各地域と平野の町との結節点として栄えてきました。
九州の幹線である国道3号線にほど近い地域でありながら、近年の高齢化と過疎化の波は
東陽地域にも及んでいることから、地域を活性化するため、2015年より東陽地域山村活性化事業に取り組んでまいりました。

本事業では山村地域の振興を目的に、組織づくりや地域住民を対象とした研修会を行う中で、
あらゆる世代が参加する計画づくりを行い、専門部会を設けて山の恵みを経済的ゆとりに活かす人材を育成し仕組みを作ってきました。
その手段として以下の部会を立ち上げ、それぞれに実現可能性を計っています。

きのこ栽培加工部会

東陽の山間(やまあい)の渓流沿いの環境を活かし、しいたけ菌床栽培、しいたけ原木栽培、
さらにきくらげ菌床栽培を実施。手軽ながら高品質のきのこを提供できる体制を整えています。

  • 生椎茸
  • 乾燥きくらげ
  • きくらげ佃煮
  • きくらげ春巻き
  • きくらげ混ぜご飯

やまめ養殖部会

高齢者を中心とした部会で、九州山地の清冽な渓流の水質を活かしたやまめ養殖に取り組みました。
山間地のネットワークにより様ざまなノウハウも蓄積され、物産展などで焼やまめを販売したり、
地域の学校給食の素材として提供したりしています。

  • 新鮮なやまめの串打ち
  • やまめ塩焼き
  • やまめ夏祭り

炭焼き部会

竹炭を中心に、地域の山林に多く自生する樫の炭を作っています。長く絶えていた炭焼きの
伝統を復興し、九州最大級の炭焼き窯を作りました。樫炭は叩くと金属音がする、高品質のものができるようになりました。

  • 木炭
  • 炭窯
  • 炭開き

イノシカクラフト部会

猪、鹿など里山における害獣駆除とともに、山の恵みであるそれらの獣の価値をさらに享受したいと考え、東陽地区では革に着目しました。
それぞれの個体が持つ山の記憶が刻まれたレザー製品を生み出していきます。

  • シカ革財布
  • シカ角ナイフ

特産物加工部会

主に催事や東陽ふるさと公社での販売などに合わせて、東陽地区の特産品である生姜を用いた加工品を製造、販売します。
また生姜の茎や葉を使用したサプリメントなどを試作するなど、新しい可能性にもチャレンジしています。

  • 加工部会作業風景
  • しょうが酢漬け(薄切り・角切り)
  • しょうが味噌

都市との交流部会

東陽地域の山や渓流の豊かな自然、廃校などの空間や施設などを活かした、都市からの参加型交流イベントを企画、実施します。
交流人口の拡大により、東陽地区のよさ、豊かさを知る人々が拡大する事業を行っていきます。

H29年度 事業評価書 (PDF)

H29年度 事業評価説明資料 (PDF)

地域へのブランディングについて

部会ごとの生産品をもとに、東陽のシーズと市場機会などを検討しました。
その結果、東陽地域山村の素晴らしさは、人にあるということが分かりました。
ひとつは山に交わり、山の恵み、清流の恵み、山の空気の恵みを活かしたモノづくりが喜びであること。
ひとつは世間にある「定年」がなく、むしろ50代60代ははなたれ小僧で、ずっと現役で笑顔で仕事に向かえること。
して最後のひとつは、東陽地域は山懐ではあるものの、平野と深山を繋ぐということを連綿と行ってきたということ。
さらにあちら側とこちら側を「つなぐ」ために先人は石橋を築いてきたこと。この「つなぐ」という思いは今でも多くの東陽の人々の中に流れています。

この3つの特性を活かすために、年齢を問わず部会に代表される東陽のモノづくり・コトづくりを楽しんでいる人びとを
東陽ゆい組と規定しました。
「ゆい」は結ぶ。二つのことを繋げるという意味です。

ゆい組

また、山に交わり、山の恵みを平野の人々に伝えることを伝えるため、東陽ゆい組ビジュアルモチーフを設定しました。
この迷彩の中には、本事業で生産が試みられているものをすべて入れ込みました。
これから平地でのイベントでは東陽ゆい組の方がたは、この迷彩の法被を着用して東陽の恵みを皆さんにご提供していきます。

※なお、東陽地域の山の中では猟師による誤射等を防ぐため派手な蛍光色などのジャケット等を着用します。