石工の郷

石工の郷について

東陽地区は急峻な山と平野が出会うところ。渓流沿いの山肌には昔から棚田や段々畑が造られてきました。
いまでも生姜畑や茶畑が段を成して山肌に重なっており、その壁面を支えるために営々と積み上げられた石垣が見事です。
その石垣を造ってきた技術と、江戸時代に長崎からもたらされたアーチ構造を活かす技術が、この地に優秀な石橋架橋集団を生みました。
種山石工。全国的には「肥後の石工」として有名です。

種山石工は江戸中期から肥後を中心に筑後、薩摩などに多くの石橋をかけました。
また明治維新後に政府に招かれ、万世橋(神田筋違眼鏡橋。のちの元万世橋)を架橋しています。
架橋技術の推移により現代において石橋をかける組織は東陽にありませんが、東陽地区には多くの美しい石橋が残されており、
その偉業や技術には八代市東陽石匠館(八代市東陽町98-2 TEL:0965-65-2700)で触れることができます。

東陽町のシンボルゾーンとなる石橋公園には、村内に散在する22の石橋のひとつ「重見橋」が移設され、
その周囲には落ち着きのある日本庭園を配して季節の風情とともに石橋の魅力を楽しめます。

公園の周辺には温泉やお食事、物産館などを楽しめる複合型交流施設「東陽交流センターせせらぎ」があります。

八代市東陽石匠館(八代市東陽町98-2 TEL:0965-65-2700)
石橋公園 八代市東陽町南1007-1
<問合せ>八代市東陽支所 TEL(0965)65-2111

石匠館八代市東陽町98-2
石橋公園 八代市東陽町南1007-1